はなちゃん思い出語り
2011年の9月4日にうちにきたはなちゃん。
はなちゃんが家に来た経緯は、当時mixiをやっていて、その里親募集のところで
本来里親になるはずだった人からの連絡がないので再度募集しますという記事が
出ていた時に、もし今後その里親(予定)の人から連絡があったとしても
平気で連絡をすっぽかすような人の所にこの子が行く事になってしまったら…と
想像したら恐ろしくなり、居てもたっても居られなくなって
当時ペットと暮らすのは先住ハリのかのたんだけって決めていたのに
すぐさま連絡、ブログを提示し、うちに来てほしいと先方に伝え、すぐ話がまとまりました。
案の定、話がまとまった後に連絡をすっぽかした人が文句付けてきたそうですが、
上記理由を話して信用関係が構築できない方の所に里親に出す訳にはいきませんと断った
経緯があったんですよ、と引き渡し当日教えて貰いました。
はなちゃんは大崎駅で受け渡ししたんですが、初めて見た感想は「小さい!鼻黒い!」でした。
写真は見ていたけど、それ以上にかわいかった。
かのたんが家に来た時の半分くらいのおおきさ…って思ったものでした。
帰りの電車で鼻が黒くてかわいいので鼻黒ちゃんで、はなちゃんってとりあえず呼んで
名前は後でちゃんと考えよう、と思ってたけど、そのままはなちゃんが定着してしまった。
完全に偶然というか巡り合わせなんだよ、みたいなタイミングでうちにきてくれたはなちゃん。
かのたんがおっとり型男子ハリネズミだったのに対して、
はなちゃんはやんちゃ系元気女子ハリネズミってかんじで、物怖じしない、いつも元気に動き回ってる子でした。
いつも写真を撮ってくれていた友達が、はなちゃんの写真は動きすぎてブレてるのばかりって
いうのもよくわかります。
私もはなちゃんのブレてない写真とるのは大変だった…。
面白顔が本当に多くて、いつも楽しい気持ちをくれたはなちゃん。
一年前の歯肉炎からはじまって、血尿からの子宮疾患での手術、その後も止まらぬ血尿…
ようやくおさまったかと思いきや、大きな腫瘍の発覚からの抗癌治療。
本当に病院に通いづめのような一年だったけど、これだけいろいろ病気しても
ここまでがんばってきてくれた、はなちゃんの底力すごかったなって思います。
ここ一ヶ月は本当にみるみる弱ってしまったけど、
亡くなる当日まで、身体を支えて口をお皿に近づけてあげれば自分でお水舐めるくらいでした。
腹水がすごくたまってしまっていたようで、それがつらかったろうなとは思いましたが
それを抜くにも麻酔をせねば…ということで、最終的に自然に任せる事にしました。
当日は今から思えばやはり予兆があって、
朝からはなちゃんはいつもより若干動いていた。
寝がえりしか打てなくなってたはなちゃんだったけど、周りの気配に敏感になっていたというか
そっと私は毛布の隙間から毛布に挟まって寝てるはなちゃんを覗きこむと
いつもは寝ている時間帯も起きてキョロキョロしてた。
(最後の1週間くらいは昼夜関係なく1~2時間起き位におきてたけど、それでもその間は寝ていたのに)
当日病院の予約してあったけどはなちゃんには留守番して貰って
薬を貰って帰って来たときにもそわそわしたかんじだった。
その後ごそごそ音がして、はなちゃんは排泄した後少し動くのでその音だと思って
見に行くとうんちしてて、シーツを取り変えてお腹を拭いて、とやってたけど
その時間は15時、もうだいぶぐったりしていて、呼びかけても反応があまりない。
呼吸は浅くしていて、またそっと寝床に寝かせる。
そこから亡くなるまでの約一時間は10分おきにそっと毛布の隙間からはなちゃんの様子を
うかがってたけど、最後に見る時までは変わらず寝てた。
すうっと命の火がきえてしまったようないきかただったように思います。
かのたんの時も、最後の日は異様なほど動き回っていたんですよね。
あと、昼夜問わず動いてた。
はなちゃんはこの一ヶ月、最初の方こそ昼間は寝ていたけど、だんだん昼夜関係なく
ごそごそ動くようになってきていた。
なので、もしかしたらお迎え近いのかもしれない、とはちらりと考えたりもしたけど、
せめて8月いっぱいくらいまでは頑張ってくれるんじゃないかって思ってた。
呼吸してないはなちゃんを抱き上げた時には、まだあったかいし、寝てるみたいだし、
ホントに、今日いっちゃうの?って、寝てるだけじゃないの?って
声かけたけど、もう目を覚ましてはくれなかった。
はなちゃんの火葬は、移動車で来ていただいて、
(かのたんの時にお世話になった同じところにお願いしたら同じ方が来て下さった)
お骨上げまでさせてもらいました。
あんなに歯が抜けていたのに、奥歯は結構しっかり残ってた。
骨になっても、印象的な前歯が二本ずつちょんと存在を主張してて、
はなちゃんらしいなあって。
女子力高めにピンクの袋に入れて貰って、今は友達がくれたお花にかこまれてそっと
ハリスペースに居て貰ってます。
もうしばらくしたら、かのたんと一緒に定位置に居ていただくことになるかと。
はなちゃんのことかわいがってくれてた友達がお見舞いにきてくれたり、
亡くなった後はお花もってきてくれたり、愛されてたなあはなちゃん。
私は元々ペットを飼う環境に育っていなくて、動物はどちらかというと
扱いがわからない…というタイプの人間でしたが、
ハリネズミと暮らせることが分かって、実際にいろいろ調べてお迎えできて、
それからここまでとても幸せな時間を貰ったなあと感じています。
それと同時に、自分より寿命が短いとわかっているつもりでいたけど
やっぱり実際居なくなってしまうとどうしていいかわからなくなりますね。
誰かといると、笑って思い出話できるけど、一人になるとめそめそしてしまうし
自分は何かもっとより良い方法を取ってあげられたのではないかって後悔するし
もっともっと一緒にいたかったって思っちゃう。
かのたんとはなちゃんと暮らせた事は、ほんと私にとってかけがえのない時間でした。
失う事をしたくないし、もしお迎えしてもその子の一生を安定して保証できる程の
自分の生活状況にも自信がないのでもう新しい家族をお迎えすることはないだろうと思います。
なので、更新も今回の記事でお終いになります。
このブログは私の思い出の為と、もし何かがどこかのハリちゃんの役に立てるかもしれないし、
という考えの元、このままにしておきます。
忍者ブログさんがなくならない限りはこのままだと思います。
このブログを今まで見て下さっていた方に、感謝をこめて。
ありがとうございました。
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